公園散策 自然観察 植物との関わり 多肉植物の寄せ植え 日常で感じたこと 鉄道乗車 下町散歩 桜開花 ジャンク品いじり 文芸作品感想 肺ガン 通院治療

まるてつの緩和病棟(PCU)徒然なるままに

肺ガン患者ですが、2021年に肺炎を発して入院生活となりました。身近な人への状況報告と、日々思うことを書いています。興味のある方はぜひご一読ください。

不思議鉄道金町線…追憶の彼方より…

 

f:id:marutetsukitachiba:20190404145842j:image

・・初めてじゃない、この景色を見るのは・・

これは、夢に見た景色だ。

柴又を出ると、まもなく電車は高架線を

上がって右に大きく曲がり、高砂駅に入る。

 

高砂駅にある車両基地の景色を見たことにより、子どもの頃に見た記憶が鮮明に帰って来た。

f:id:marutetsukitachiba:20190404145911j:image

高架駅のホームを降りると、金町線のホームからは長いスロープを下り、一度改札を出る。

上野行きは更に改札を通り、階段を降りるのだが、その景色には覚えがあった。

ただ、過去の記憶では金町線は一度も乗ったことが無い。

記憶は夢、それも子どもの頃に見た夢の光景だった。

・・変な夢だった・・

乗り慣れた京成電車だが、夢に現れたのは知らない駅。

しかも、一度電車を降りると、長いスロープを下り、改札を二回通り、階段下の

恐らく、本線の電車に乗り換えた、そんな、不思議なリアリティある映像。

f:id:marutetsukitachiba:20190404145941j:imagef:id:marutetsukitachiba:20190404150434j:image

いや、夢は本線の電車から降りて、階段を上り、改札を二回通り、スロープを渡って金町線の電車に乗った、その順番だったようだ。

・・夢に現れた光景を逆に辿り、夢のままだった記憶が、それは実在することを確認する。

何処だったか分からないが、断片的な映像がはっきりと見えた、その夢。

それは京成本線から金町線への乗り換えの経路、そのままだった。

・・妙にはっきりと絵が見え過ぎて、気持ちが悪くなり、見たことさえ今迄記憶を封印していた。

しかし、それは現実にある光景だった。

長いスロープ、賑やかな改札。なぜか改札は二度通る。階段を降りて、また京成電車に乗る。夢は逆の流れで乗り換えたが。

・・きっと、もの心付く前の記憶が埋もれていて、数年経って思い出したのだろう。車両基地の光景。今はもう無い、赤電、青電。シルバーの荷電。ベージュのスカイライナー。

f:id:marutetsukitachiba:20190404150023j:image

大人になって、しかも子育てもそろそろ終わりの中年になって、今更何でこんなことを思い出したのだろうか。

・・それが金町線の不思議なマジックなのかも知れない。全ての人の記憶を昭和に閉じ込めて、金町線は短い線路を往復するのだ。・・

f:id:marutetsukitachiba:20190404190243j:imagef:id:marutetsukitachiba:20190404150130j:image

f:id:marutetsukitachiba:20190404150159j:image