7月26日(月)津久井やまゆり園事件から5年
まるてつです。
私の職歴はほぼ知的障害を持った人との
関わりが占めていますので、この事件は
仕事を考える上で避けて通れないものです。
一人の加害者が犯した犯行ですが、(犯行をかばう気は全くありませんが)
その思想や行動については当時の日本の社会が生んだものではないでしょうか。
一つは、この国独特のもの作りのあり方ですが、もの作りが価値があることは分かります。ただ、それが困難な人達が下げすまされるのもおかしいと思います。
職員として関わっているときは絶えずこのことに考えさせられました。
もの作りは難しい人は難しいです。
ただ、それよりも遥かに、生きていることは重みがあるのです。
生きている人に対し、しっかりとその命を尊重する思想が、今後しっかり根を生やしてくれることを望みます。やまゆり園をしっかり考えないと、
第二、第三のやまゆり園が起こるでしょうし、他にも大量の殺人事件が起こってしまっています。どうすれば防げるのか。危険な思想を持っている人の考えは
変えられないのか。これは、日本国として、人権をどのように守るのか、国民は
それをどのように表していくのか?というように、国全体として問われていると
思います。
もう一つ言いたいのは、元職員という人間に殺人を犯させてしまったことです。
職員と利用者は、最終的には信頼関係を
感じて、利用者は職員に任せるしかないのです。元職員ということで、信頼感を感じた利用者も多々いたと思います。
そこで殺されたとき、感じた恐怖はどのようなものだったでしょうか。関わったことのあるものは、そこを考えずにはいられません。
この事件についてあまり掘り下げた内容のものを見ることはありませんでしたが
、この事件こそ福祉に関わるものが考えていく原点だと思いますし、社会の在り方、思想を考える上で重要な事件だと思います。
哀悼の意を表します。
まるてつ